映画版「遊戯王THE DARK SIDE OF DIMENTIONS」のドリパス再上映を見に行って、創作意欲が湧いたのでiPad Pro版 Clip Studio Paintで線画~塗りまで描いてみることにしました。Adobe Frescoを除くと、デジタルイラストは5年ぶりかもしれない。
ラフ(アナログ)
ラフはアナログでクロッキーにフリクション0.38で書きなぐったもの。
撮影してiPadへ移動して構図を整えます。
配置完了。
iPad Proを買ったはいいけど、Adobe FrescoとProcreateをやってみて、なんか完璧主義的な詰まりを感じてしまってそこで半年くらい止まっていました。
今回は補正力やら便利ツールやらみなさまが作ったブラシや素材に溢れたClipさんに頼って「楽しいお絵かき」にしたいと思います!
下書き~線画
Clip Studio Paintデフォルトの「濃い鉛筆」を使ってゴリゴリ。
いちいちレイヤーパネルなどをApple Pencilで開いたり閉じたりするのが面倒になって、BluetoothでApple Keyboardを接続して、透明色切り替えを装飾キーに登録。これで書く→消すが簡単に!いよいよPC×板タブと環境が同じになってきた…
違うとすれば液晶タブレットではなかったので画面を直接さわれることかな?
(時々変なところが反応して消しゴムに切り替わってたり、思わぬところでズームされたりするのが難点)
線画が完成!
なんとなくで描き始めたので真ん中は適当に濁した。塗りでなんとかごまかそう…!www
塗り
尊敬する純珪一さんが配布していたブラシをインポートしているので、水彩→ぼかしで塗っていく。
私は肌に関しては選択範囲を取らずに塗って後から範囲を作りたいので、好きに塗っていきました。
純珪一さんの鉛筆(大)は斜線が数本引かれるブラシなので、これでカケアミのような影を入れ、全部のレイヤーの一番上に濃い鉛筆で適当に白でハイライトを作っていきました。
パーツごとに完成させているのはやる気を保つためです!!笑
下塗りだけ全部→影だけ全部→……みたいにやっていくほうが効率はいいんですが楽しさがなくなるので、ある程度パーツごとにやっていきました。
塗りながら、適当すぎた線画のはみ出したところとか適当すぎた学生服の襟の線画とかも直しています。
真ん中が線画で適当だったので、ごまかすために「墨」っぽいブラシで勢いよくガシガシっと適当な何かを作りました。
ついでに画面下部もごまかして、文字を入れるスペースを作り、Clipからダウンロードした縁取りできる文字ペンで作品名を。
残っていた鎖や服を塗り、濃い鉛筆でハイライトレイヤーに縁どり白を加えたたり、線画の上にクリッピングマスクでオーバーレイにしたレイヤーを置き、紺一色だった線画に少し色を乗せました。
顔のラインは赤、白い服のラインに水色など。
線画もちょっと直しました。(遊戯の眉毛は細い一本だった)
これでiPad Proでの作業は終わりです。
Dropboxにpsdファイルにして保存して、PCのPhotoshopで開いて加工していきます。
ClipStudioのいいところはPSDとの互換性が素晴らしいことですかね?
加工
海馬には映画版であったような科学っぽいテクスチャーを、遊戯には古代のヒエログリフっぽいテクスチャーをそれぞれ貼り込みました。
レベル補正して薄いところを飛ばしたり、いらないところを消しゴムで消したり、色を変えたり色々やりすぎて思い出せません。
商用利用や印刷利用でなければ、テクスチャ素材はPixivのフリー素材10000usersが大変優れていて愛用しています。
↑質感テクスチャを入れた状態。
そこから、海馬には青系の調整をかけ、遊戯には黄色系の調整をかけます。
一番上に星空の素材を白黒にして覆い焼きで乗せるとキラキラができました(定番)
ここまでのものを統合したレイヤーを複製して、きついレベル補正をかけたあとぼかしガウスにして10%くらいまで不透明度を落とします。グロー効果というやつらしいです。顔の中もぼけてしまうので、顔の中だけ消しゴムで消し、グロー効果が顔には及ばないようにしました。
墨でごまかしてた部分をillustACで「筆 ストローク」で検索した、もう少し小さそうな素材に置き換えて完成です。
最初の加工してないやつのほうがキレイにみえるような見えないような……?
テクスチャ貼り込みはとても好きです。
制作過程をとっておくと後の自分が見返したときに、あの部分ってどのブラシなんだっけ?って確認できるからいいなって思います。次はBluetoothテンキーを使ってiPad Proでお絵かきだ~!
素材・ブラシ配布元まとめ
テクスチャ素材
Clip Studio Paint ブラシ
- ベタペン(アニメ塗り、下塗り、影用)
- 純珪一さんが配布していたブラシ(塗り、ぼかし、斜線)