【メイキング】冬コミ新刊の表紙、作業工程メモ

【C87新刊サンプル】軌跡シリーズオールギャグ本 by あきら on pixiv

この表紙の作業工程めもです。自分用。

SAIを開きます。たぶんラフにつかってるペンはRyoさんの筆だと思います(前のメイキング参照)。

元々こういう感じにしたいというイメージはあったので、ラフをかきこんでいきます。

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後ろに薄く配置してるのは、この線上に配置するといいよっていうテンプレシートです。

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この時点ではまだマンガが左に配置されることになってたみたいです。
マンガはアナログで書いてるのでこの表紙を作ってる時点ですでに線画までは存在してます。

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ラフの上から適当に色を塗っていきます。なるべくこの時点で影の色まで正確に決めておきます。特にアルフィンみたいに髪の面積が大きいヤツは色がヘンだと後でみてうああってなるので。最終的にこの彩色ラフからスポイトで色をとって塗るのでここは時間がかかっても頑張る。

ペン入れ。交点消去が使いたかったのでクリペに移動して、純珪一さんのブラシセットにある鉛筆(濃)でペン入れしただけです。

顔の中――つまり目、鼻、口は全員分まとめて違うレイヤーに書いてます。さらに、目の細かい二重やまつげ書き足しも別レイヤーです。なぜなら、下塗りのための範囲を作るときにクッソ邪魔だからです。

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クリペで下塗りまでした後、SAIに戻って色を塗っていきます。

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下塗りだけだとこういう状態です。

最初の彩色ラフからスポイトしてがすがす塗っていきます。

今回は、前回とは違ってキレイ系じゃなくアニメ塗り風でいきたかったので、とりあえず肌だけはキレイ系と同じ塗りをして、他はアニメ塗りでいくことにしました。

下塗りレイヤーの上に一枚レイヤーを作り、乗算……にしたいですが今回はクリッピングするだけにして、透かさず上から普通に標準で色を置き換えていきます。次に、もう一枚作って濃い色を塗って、最後に今回はアニメ風なのであまりてかてかさせないように、どうしてもハイライトしたいところだけ標準レイヤー4枚目を作って入れます。

最後に、ハイライトとそれ以外の間に一枚スクリーンレイヤーを作って、髪の上の方だけ、入れすぎない程度にわずかにグラデーションスクリーンをエアブラシで入れておきます(最後の画像のロイド、リィン、ユーシスがわかりやすいです)

髪だけは、濃い→超濃いの順番ではなく、下塗り→首回りの奥の髪など一番濃いところ→普通の濃いところの順番で塗る方が私はしっくりきてます。

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ざっくり塗っただけのもの

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透明色と描画色をボタン1つで切り替えられるようにSAIのショートカット設定を弄ります。
Ryo筆ではなく、いつも使ってるシャーペンツールでがしがし形を整えます。

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整いました。
この整えるときに一緒に細い付け足しの毛もかいてしまいます。かかないでおくとわすれる

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アルフィン以外も同じ感じでかいてます。

ちょっと例外として、マリアベルの服の影は乗算で入れてます。何色もあってめんどかったので乗算でぱきっといれました。今回の原稿で三回は縦ロールを書いたので縦ロールに殺意を覚えました。

拡大するとざらざらしてますが、遠くから見るとそうでもないのが純珪一さんの鉛筆の特徴です。

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そういうのを繰り返して完成です。

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塗り以外の部分だと、「黒の即売会」ロゴとか、本の表紙の文字入れとか、右下の漫画を差し込んだりとか、そういうなんかイラストテクニックというより画像編集みたいなそういうのを頑張りました。

即売会ロゴは、フリーの本素材を拾って複製して水平反転し、二色の本を配置しました。軌跡ロゴ風に文字を配置して、同人誌らしく、羽ペンを配置しました。羽ペンの配置は、那由多のビジュアル集の表紙を見ていて思いつきました。

本の表紙の文字はワープツールを駆使してフォトショで突っ込みました。

マリアベルの吹き出しは、クリペでふきだしだけラフの上で作って別ファイルに出力して移動してきてフォトショップで貼り付けてます。

右下の漫画は、アナログで書いたやつをコミスタで処理したものを出力して、作った枠の中につっこみました。その上から乗算でセピア色をかけて目立たないように押さえ込みました。

よし、記録終了。

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