博士課程時代にご年配の先生方とメールをしていたとき、ビジネスメールというより便箋の文章をそのままメールにしたようなお硬いメールを沢山書く機会があり、結構敬語に悩んだのでその記録を再掲したいと思います。
お迎えに参ります?あがります?
お迎えにあがりますが正しい模様。
お迎えに参りますよりは、「行く」の謙譲語である「あがります」がよろしいとか。
お話を…「聞きたいと思います」???
お話を伺いたく存じます。
×聞きたいと思います
○伺いたく存じます
わかりました・承知しました・了解しました
承知いたしました。
了解は目上には使わないのが良いので、承知が一番万能マジックフレーズ。
しました、も、いたしました、のほうが丁寧。
お返事くださりありがとうございますorご返信いただきありがとうございます?
ご返信~のほうが丁寧だが「硬い」らしい。
主観だけど、「年配の男性」「女性」「若い男性」でふさわしいと感じられるような表現が違う。
30代の非常勤講師が20代の院生の後輩に送るのに、70代の恩師の文面を真似て送ってくると凄まじい違和感がある。※経験済
女性は年配の男性の文面を真似るよりも「お返事くださりありがとうございます」などの柔らかい表現のほうが印象が良いことも多い。
ビジネスメールで都合のいい日時を聞くには?
ご都合のよい日時を伺えれば幸いです。
相手が年上でこちらが凄く暇な場合、いきなり日時を提示するのもいかがなものかと思ったので探したらこれが一番しっくりきた。
だって相手がとても忙しいかもしれないのに、暇な方から「○日はいかがでしょうか?」って送ってダメでそれを何度もやり取りするのって不毛ですもの。
最初に忙しそうな人から日時を聞いたほうがやり取りの回数が少なくて済むと思うのだ。
「送信します」の敬語表現は??
「送付いたします」
添付ファイルについてどう敬語で表現すべきか悩んだ時期もありました。やっぱ添付いたしますくらいで良い気がするんだよねえ。
結論としては、「送付いたします」がシンプルかつ失礼もないかなあと思います。
なお、送付しますだけだと、「ご」がないので相手への敬意が薄まるそうです。
まあ社内とか簡潔なやり取りの場合はこれでも失礼ないしいいよね。
さいごに
もともとこの記事は4年前に院生だった頃に書いたものです。
うちの先生は一行目から「前略」で始まるメールを書く方だったので、とても返事の文章をどうするか悩みました。
いやでも多分先生がそういう書き方が好きなだけで、私が変な敬語で返しちゃったとしても気にしなかったと思いますけどね(笑)
世の中ではきっともっと簡潔なメールのほうが多いと思います。
表現に困ったら、自分の立場ーー例えば年下なのか部下なのか、男なのか女なのかなども踏まえて、ふさわしい表現を見つけて拾うのが良いなぁと思いました。
ググって一番上にきているからといって、自分の立場でそれが美しく見える表現とは限らないからです。
そういう意味では、ビジネスメールの文章って、服と似ているなと感じました。おしまい。