この記事は、有料テーマの「JIN」を購入した2019年の私が、結局「SANGO」に帰ってきてしまったというお話です。
SANGOは公認子テーマの「PORIPU」を入れた状態で比較しています。
2020年3月現在、「SWELL」を使用しています。
SANGO→JIN→SANGO→STORK→SWELLの順に彷徨いました。
私がJINからPORIPUに戻ってきた主な理由
- 人気記事ランキングのウィジェットが恋しくなった
- 記事タイトルが長いとカードデザインが崩れることに耐えられなかった
- フォントを選べる設定ゆえにかえって記事本文が読みにくく感じた
でも、それぞれに良いところと気になるところがあるのでガッツリ書き残したいと思います!
JIN vs SANGO(PORIPU)
JINの私的評価
JINはアフィリエイターやWordPress初心者に向いていると思いました。
JINの良いところ
- WordPress上で簡単にフォントやデザインを変更できる
- CSSに詳しくなくてもキレイなデザインにできる
- デモが豊富にあり、その中から好きなデザインを選べる
- カスタマイズから表示フォントを3パターン選べる
- ブログの中に「サービス一覧」「自己紹介」などを美しく置ける
- ブログでありながらトップページでブログではない感じを出せる
- 上記理由から、同じJINを使っていても他ブログとの差別化が簡単
- アフィリエイト用の機能が充実している
- ショートコードの数が適切で、記事を書くときに悩む時間が少なくて済む
- 複数サイトに使用可能
JINの気になってしまうところ
カスタマイザー上で変更出来る部分を多くしている分、あまり追加CSSでカスタマイズすることを想定していないようで、特に下記の点で悩みました。
- 広告設定などがカスタマイズの外にあるので往復するときめんどくさい
- フォントのweightがみっちり決まっており、記事タイトルなど本来太字になってほしいところが太くなかったりする
- 選択できるフォント以外をCSSで設定するとあちこち調整が必要になる
- 関連記事などのカードの高さが統一されていないので、タイトルの長い記事があるとデザインが崩れる
- 外部リンクカード系プラグインが使用できない
- PORIPUと比べてしまうと、人気記事ランキング系の機能は物足りない
- Google Adsenseの自動広告を入力する欄がないので手動でhead挿入が必要になる
- Search Consoleのmetaタグも手動でhead挿入が必要になる
- Google AnalyticsがIDではなくgtagコピペになる
- 文字間隔や余白の設定が少々読みにくい気がする
- 背景画像や背景色を設定してしまうと余白が怪しくなる
- 多分ソースコードのサンプルなどを多用する人向けに作られていない気がする
- 強制的にエディタやウィジェットの設定が変わるところが便利だけど怖い
- プロフィール部分が味気ない。
- プロフィールにBLOGLINKという8文字があるので、少し長いアドレスだと見目が悪くなってしまう。
ということで、「他との差別化」や「書きやすさ」は良いと思う一方、私は「細部」が気になって仕方がなくCSSばかり調整してしまいました。OPENCAGEなどの読みやすいブログテーマと比べると行間などが気になってしまったり。
PORIPUの人気記事ランキングがとても素晴らしいので忘れていましたが、普通のテーマだとpopular posts入れてWPP plus入れて、CSSカスタマイズもしなければ順位の数字が出ないんだった。
SANGO(PORIPU)の私的評価
カスタマイズしないとすぐSANGO使っているとバレてしまうほど個性的なテーマなので、好みが分かれるかもしれないと思いました。
こちらは、サルワカさんの親テーマ「SANGO」に、公認子テーマの「PORIPU」を追加した状態で比較します。追加した状態で金額的にはJINと同じくらいかな?
PORIPUの良いところ
- 人気記事ランキングが簡単に美しく設置できる
- SANGOのカスタマイズガイドがめちゃくちゃ詳しい
- SANGOの設計書があるのでPHP探すのもとても楽
- SANGOのショートコードが豊富かつ美しく可愛い
- 記事タイトルの長さでカードが崩れない
- Googleのマテリアルデザインに準拠している
- スマホ版のヘッダーの高さが押しやすく見やすくちょうどいい
- カスタマイズにheadタグ内にコードを挿入という欄があって、consoleのmetaタグも万全!
- 色々と手動でhead挿入する必要がない
- 文字間隔や余白が適切で読みやすい
- カスタマイズの中に全ての設定が入っているので設定が楽
- プロフィールデザインがカスタマイズしなくてもかわいい
PORIPUの気になってしまうところ
極論、SANGO感や配色との戦い。そこがイイか、他がイイかで決まるかなと思いました。
- 生半可なカスタマイズではSANGO感から抜け出せないところ。。。
- マテリアルデザインのため、かなり配色のセンスが問われてしまう気がする
- グラデーションにできることで逆にやっぱりセンスが問われる気がする
- ブログっぽくないサイトを作るのには向いていない
- ショートコードがありすぎて選ぶのに迷いが生まれ、記事を書くのに時間がかかってしまう
- JINと比べるとアフィリエイターによる使用が少ないからか、カスタマイズ記事が少ない
細部まで美しく、読みやすく見やすく、そして「触りやすい」!笑。
タッチしやすいだけでなく、いじるという意味の触りやすさでも最高です。なんていったって、どこにどんな部品を書いているということを設計書で明らかにしてくださっている神設計です。PHPを一つずつあけて、ここじゃなかった…(そっと閉じる)を繰り返さなくてよいのです!!カスタマイズ好きにはありがたい!!
しかし、ショートコードが多すぎるため、記事を書くのに迷いが生まれて時間がかかる可能性は否めません。そして、最大のポイントは、一発でSANGO系とわかってしまう外観を許せるか?に尽きる気がしました。
私はなんと言っても、人気記事ランキングが最高だと思います。あの美しい見た目。ウィジェットで置くだけで順位も出る簡単さ。あの苦しみの日々はどこへ行った?!と喜びました!!笑
JINを購入して勉強になった
結局PORIPUに戻った私ですが、JINを購入してカスタマイズしまくってとても勉強になりました。
発想の逆輸入
JINにある素敵な部分がPORIPUにはない、となると発想の逆輸入も可能なのです。あれもこれもやってみよう、と。
例えば、「次の記事」「前の記事」といった部分が無いととてもスッキリするんだな~とか、パンくずリストは必ずヘッダーの下になければいけないわけじゃないんだった、とか(笑)JINの良いところを色々見たことで、ハッとさせられました。
それから、JINは作りの都合上、アイキャッチがすごく映えます。SANGOだとそうでもないのですが、JINだとアイキャッチ画像をしっかり作ることで見た目がガラッと変わるんです。これの影響で私もCanvaに手を出しましたよ!便利だなCanva、すごいわ。これからも使うわ。ありがとうJIN、いいツール学んだ。
「読みやすい」ブログの効用
JINはテーマ内で本文のフォントが選べるところに斬新さを感じましたし、その一方で、えっ、記事タイトルはfont-weight決められちゃってるの?!みたいな気持ちになったり。CSSでなんとかすればいいやと思っても、CSSでカスタマイズする前提ではない作りのようなので、あっちを直してこっちを直しての繰り返しになってしまいました。
そうしている間に、自分のブログを見るのが嫌になり、”記事を読んでも目が滑るので”、そんなに読むのが嫌になってしまったかと何か誤解しました(笑)
一晩経って、私のWordpressテーマ旅の原点にあるテーマ、「ハミングバード」 などのデモを見直し、自分が運営する別サイトで使っている「スワロー」 も見直してから戻ってくると、なんか記事が読みにくいなと感じたのです。目が滑っているのは私が自分のブログを見るのが嫌になったのではなくて、フォント周りの設定が自分好みではないだけでは?と。
そこからスワローの設定を適用したり、他のテーマの設定を適用したり色々試した後、またPORIPUに戻ってきました。そう、とても読みやすかった。同じ文章なのに、読み返す気力が起きるし、読みやすかったのです。
読みやすいので、作った記事を何度も読み直してみたり、昔の記事も読み直してみたりします。それでちょっとモチベーションが保たれます(笑)今度はああいう記事書こう、とか。なんかいい記事書いたぜみたいな自己満足感も生まれます。内容は同じだから、単に文字が読みやすいだけなんですがね?でも、私には、訪問者がどうの以前に、自分が読みやすくて読み返したくなるようなブログであることが一番大切でした。
SANGO(PORIPU)で勉強になっていること
マジで何度もOPENCAGEを推しているのになぜこのブログがOPENCAGE製テーマではないのか?という点について。正直私以外の皆様にはかなりどうでもいい話だと思いますが書きたいと思います。
SANGO感との戦い
SANGOは超素敵ですが、サルワカさんの作ったSANGOから抜け出すのが難しい。
でも、私はWebデザイナーなので、そこがカスタマイズしがいがあるというか、どこを変えると差別化できるのか?どこで独特の個性を生み出しているのか?などを学ぶいい機会だなと感じています。
流行っている有料テーマには理由がある
Webデザイナーなんだから自分でテーマ作って使えよって感じですけど、私というデザイナーは、方向性、競合分析、目標、信条、雰囲気、流行…そういったものからデザインを提案するコンサルタント型です。自分の引き出しを増やすと、提案の種類も増える。
良質な有料テーマでイイと思うポイントを学ぶのが趣味なのです。聞こえを悪くするとただのWordPress有料テーマ放浪者かもだけど。
SANGOを試してみよう!PORIPUが話題らしい、ちょっと入れてみよう!OPENCAGEの新しいテーマが出た、適用するアテはないがまず買おう!笑。JINが流行っているらしい!とりあえず買って試してみよう!だって、”流行っているものには理由がある”はず。そこを知ったら、なんか活かせるかも!面白そう!という、それだけ。
ていうか綺麗な話はおしまい!!仕事で変な作りの独自テーマいっぱい見ていっぱい改修してると、美しくレスポンシブするモバイルファーストのキレイかっこいいテーマを使いたいの!!><(笑)
配色センスが問われる
SANGO系はシンプルな分、配色センスが問われるな~と感じます。
私の好きなOPENCAGE製テーマは各テーマに個性的なパーツや装飾、スタイリッシュさがあるので、配色がちょっと変でも個性の部分でごまかせてしまうんですが、SANGOだとちょっと思いつきの色にすると気持ち悪くなります…!!
グラデーションが特に危険。怖くて使えません!!orz
配色センスが問われる分、意識して色を考えるようになるし、なんとなく気持ち悪いではなくてカラーツールも使って違和感を言葉に変えたりしてみて、とても勉強になっています。
さいごに
WordPressって、触って遊んで作って覚えていくんだな~と実感しています。
特にJINとSANGOは購入してカスタマイズして学ぶことが多かったです。両方共1万円以上する有料テーマですけど、買ってよかったと思います!
2020年3月現在、この記事は「SWELL」で一部をリライトしていますが、基本的に当時のままなので、JINの機能については異なる部分があるかもしれません。
「SWELL」をこの2つのテーマ、そして「STORK」と比較してみるとまた面白いかなと感じています。
なんにせよ、有料テーマは学びの宝庫なので、いきなり独自テーマ作ったり無料テーマを必死にカスタマイズするよりも有料テーマを買って色々試してみるのが一番だなと私は思います!