言わずとしれたKeyの有名「泣きゲー」。20年前に成人版をプレイしたのが最後だったのでかなり記憶が思い込みで間違っているとおもったので、ロマ剣の次にやる美少女ゲーはKanonにしようと思っていました。
以下、ネタバレ感想。
キャラルート別(上から攻略順)
【1周目】月宮あゆルート
Kanonは天然ヒロインが多いので、うぐぅたい焼きの個性には序盤はドン引きだったのですが、1/10に秋子さんが「月宮あゆちゃん?そんなはずないものね…」と言い出したりフラグがガンガン建築され後半にいくにつれて…
あゆルートで名雪の株が爆上がり。
いやほんとあゆルートですごい名雪の人の良さとか面倒見のよさとか祐一のこと思いやってくれるところとかわかるというかなんでそんなに名雪に色々してもらってるのにこのクズ主人公はあゆのことばかりなのって思っちゃうというか、あゆルートなのに名雪のことも考えてやれよォ!って思っちゃった。
捜し物を香里と北川と名雪が一緒に探してくれて、名雪が人形を縫ってくれて(ほんとなんなの祐一のバカ)、ほんと同級生組が好きになりました。名雪が最高すぎなんだよ。ぼけっとしてるけどとても愛情深くてすごく素敵なの。だからあゆルートで悔しくて悔しかった…はあ…
最後のTrueEndは、ああこれがKanonの真EDなのかなあという気持ちになりました。
秋子さんの、一本の木が切られたの話がやっぱりという感じでしたね………
【2周目】水瀬名雪ルート
凄く良かったです。
あゆルートをクリアしてから最初に戻ると、モノローグがあゆの夢だったりすることがわかるっていう。リュックの中身も空っぽとか、17歳にしては幼すぎるカチューシャも祐一が送ったものなのだとか…
そしてプロローグの名雪のめちゃくちゃ遅刻するのとかボケっとしてるのとかも許せてしまった。
あゆルートをやる前はなんかボケすぎてて嫌だなって思ったのに、名雪すごいいい子なのと…街を案内してもらないことを選ぶと、片付けしながら、祐一はこの街を離れてから一度も返事を送ってくれず連絡もなかったということを言ったりするのでそれに比べたら2時間ベンチで待ったのなんてたいしたことないよなって。
(いやほんとはもっとひどく待たせたんだがそのベンチで。)
あゆと会う頻度を減らしていくルートなのだけど、「祐一に思い出してもらいたいって願っている人がひとりでもいるのなら、思い出したほうが良いと思うよ」って名雪が口にしたりするんだよね。あゆルートやってるとグサっとくる。
※名雪ルートなので夜の学校にノートを取りに行かざるを得ず…20年ぶりに見た佐祐理さんはやっぱり性癖ドストライクですごく可愛くて断るのが辛かった。ううっ。
祐一、名雪に好きなやつとかいないのかって聞くのまじKY。鈍感。祐一のクズ。やっぱり最低。早く名雪にお引取りされてくださいって何度も思った!
「……昔は、いたよ、ふられちゃった」っていうのがウワアアアって。駅前で待ち合わせをブッチしたことと関係がある確信せざるをえないし、雪うさぎとビー玉のときのBGMが不穏すぎて、Kanonらしいなって思った。
「祐一はきっと、この街が嫌いなんだよ」とか、あゆルートやってないとわからない台詞が多い。
ああ~……。7年前、あゆが重体になってショックを受けた祐一を探して駅前のベンチに行った名雪、タイミング悪く告白をして、雪うさぎを地面に叩きつけた…
「……さっきの言葉どうしてももう一度言いたいから、明日会ってくれる?ここでずっと待ってるから…帰る前に…少しでいいから…お願い、祐一…」
もうタイミングが悪すぎる……(ため息)
そしてちょっとよくわからないのが、多分名雪のことが好きなんだと思うって祐一が心を切り替える場面があるんですよね。
いちごサンデー7つで許してくれた、まだ好きだからって言ってくれる名雪ほんとうに報われてほしい。祐一は反省しろ。
って、思いが通じた翌日に冗談でエロ本を名雪に頼む祐一と、それを普通にいいよって買ってこようとする名雪わろた。それで祐一もあわてて漫画雑誌に変えてるとか、この二人やっぱり夫婦なんだな……
わろたwwwwwパジャマだと恥ずかしいと思うようになった名雪と、恥じらってる名雪がかわいくて抱きしめる祐一わろた。ちゃんと恋愛ゲームみたいになってる。幼馴染ルートっぽい雰囲気になってた。
名雪と同じことがしたくなってイチゴジャムを塗る男がとてもおもしろくてニヤニヤしてしまう。過去の呪縛から解き放たれて新しい日常に踏み入れたら祐一が悪いやつじゃないように見えてきてびっくり。
秋子さんの自動車事故の件、あゆルートだとあゆが家にいて秋子さんの調子が悪そうって看病していたから起きなかったってことかな。
大切な人が死にかけて病院行き。好きな人を拒絶することしかできない状態。名雪と祐一の関係は、昔と入れ替わった状態。なるほどね。祐一は、名雪が昔の自分みたいに自分を拒絶したら好きで居られるのだろうかって自信がなかったけど、待てるくらいに成長したというのがなんかとてもよかった。
奇跡は起こせないけど名雪のそばにいることだけはできる…なるほどあゆルートでは奇跡を起こした男の逆バージョンですか。
最後、秋子さんがおそらくあゆの願いで奇跡的に回復して、名雪と祐一は元気で、朝からラブラブだなぁ。あの録音目覚まし時計は祐一の言質とる証拠として使われてるんだな…笑
名雪だから祐一をああやって振り回してやれて、祐一のからかいを受け止めた上でやり返してってバランスがとれてるんだよなあ。名雪ルートの祐一は恋人になった上でさらにプロポーズまでキメてしまっていてスゴイなとおもった。何十年も起こしてやるって言ってたしな。
しかしあゆルートをやった後こちらをやるとめちゃくちゃハッピーエンドなので、気持ちがいいくらいハッピーエンドだぜ。やはり名雪が報われたのと祐一がクズを脱却して一途になったからなのか?
終わってみて、「奇跡」とか「長かった夢が終わる」とか、あゆルートをやってからじゃないとわからないことがたくさんあって、個人的にはあゆルートよりも名雪ルートが正史であってほしいなという感じでした。
そして、くっついてからの二人を見ていてお似合いだなと思ったのでこの二人がいいなと思いました。
祐一は本当にひどい男なので名雪と和解して名雪に引き取ってもらえ。
【3周目】美坂栞ルート
栞ルートではあゆの善良さ、名雪の人の良さとか愛情とかがとてもよくわかるっていうか、香里のほうがむしろヒロインじゃねーかっていうか、栞がなぜヒロインなのかよくわからん!
なぜ香里をもっと読ませてくれない!!(祐一じゃ香里を攻略できるわけもないのだが…)
栞はKanonの中でも珍しく天然系じゃなくて毒舌ヤンデレ系ヒロインなんですよね。
「そんなこと言う人、嫌いです」がお決まりの台詞だし。
昔の私も栞に興味を持たなかったし、今の私も栞は苦手です。
あゆのいないところであゆのうぐぅとかあゆの天然のところを二人で笑ったりしてネタにしているのは、良いのか悪いのか…。あゆ本人はイヤじゃないと思うけどなんかウーン、この盛り上がり方は私はちょっと苦手でした。他の人の無意識の口癖をネタにして笑い合う系は申し訳ないけど苦手です…。
香里のほうがよほど素敵なヒロインなのだがぁ………
妹が大切すぎて最初からいなかったものとしてみないようにしていた、いなくなる現実に耐えられなくてというやつ、わかり味が深い。
あゆが、恋人だって答えた後にやっぱり仲良さそうだねって笑顔で見ているっていうのが重い……
ちょ…まって…誕生日プレゼントをあゆに相談して、絵描き道具を贈ろうと決めた祐一、そして複雑な表情でショーウィンドウに映ってるあゆ…。これはつらいなあゆルートのあとじゃないと意味がわからないよなあ。
やめて。赤く染まった羽が印象的だったって表現やめて。あゆルート履修済み向けの表現やめて。
ちょおおお、赤く染まるあゆの羽が印象にのこっていたって二度も言うな!
栞ルートで凹んでる祐一に、そばに居たほうが良い気がするから、って言って何もきかずにそばにやってきてくれる名雪。
香里を元気づけるためにいちごサンデー食べさせようと喫茶店に連れてくる名雪。
栞に沢山話しかけて場を盛り上げる名雪。最高かよ。名雪の株また上がるんだけど?!!!
ああ………。香里の笑顔のスチルすごいよかった……
やっぱりヒロインは香里なんじゃないか?
栞と恋人にならないと香里の笑顔が見れないって卑怯じゃない?つらいわ。
これは、EDは、難病の栞があゆの奇跡によって奇跡的に治ったということなんでしょうかね…?
さて、栞ルートでは、色んな話の裏話がわかるみたいでした。
最初に出会ったとき、あゆと衝突して荷物が雪の上に落ちた日のあれ。実は、リスカ用のカッターナイフを買って、あの後リスカしてた、とか。そしてあゆの件思い出して面白くて惨めになってリスカをやめた、とか。
「私の、私たちの夢を見ている誰かは、たったひとつだけ、どんな願い事でも叶えることができるんです」というEDでの栞の台詞とか。
なんか栞にとってはあゆが天使だったんだなあ………。そうだよね奇跡だったんだとおもうよ、あゆのおかげだね…。そのあゆはもういなくなっちゃったんだけどさ…。
ここの祐一はむかつくというか、夢の仕様なのかもしれないけど、「最近あいつの姿みないよな」ってほんとウーン。
まあ栞ルートでは強引で手が早くて死にかけバカ祐一。相変わらず最低男め。名雪に引き取ってもらえ。
こいつはこのルートでは一応絶望していた女の子に希望を与えたかっこいい先輩ってことなのか?ウーン。スッキリしない
【4周目】沢渡真琴ルート
泣けるルートとして有名な真琴ルートですが…。私は個人的にはあまり、でした。
真琴の性格が苦手だったからかもしれません。
そもそも困らせようと思ってやった(=かまってほしくてやった)真琴の行動、可愛く感じる人もいるかもですけど、私はめちゃくちゃすっごく嫌だし、かまってほしかったとか忘れられたとか置いてかれたとか狐だったからとかそういうの全部関係ないと思うんです。ダメです。全ルートクリアしようと思わなければルートを見たいとも思いませんでした…。
とりあえず!真琴がいたずら悪い子なのは事実ですが!祐一も風呂場に何度も平然と入ったりしてクズなのでどっちもどっちですっ。ダメ!
最初殴りかかってきて、クソいたずらして目の敵にして、喧嘩して家出したけど、連れ戻してあげてからは妹みたいな感じになったって感じで、ここからやっとまともに読めるようになってきました。でも、私だったら最初の段階で匙を投げるから連れ戻さないんだろうなそれでルートクリアにも興味ないになるんだろうな。
真琴ルートですが、最初の真琴と後の方の退化していく真琴が対照的だし、最後祐一がかまってくれるようになったけど、真琴はそれを理解することもできないし、という色々な事情で泣ける設定だなとは思いました、が、私はあの性格がどうしても苦手でウーン泣けなかった血が通ってなくてごめんなさい。性格がちがう子だったら泣けたと思います。
あの名雪が、ずっと「あの子」って呼んでて、真琴って呼んでなかったことは驚いた。
でも最後に家族でプリクラとったところが流れるのはよかった。
ところで美汐ちゃんルートください。真琴をよしよしして、手をつないであげる美汐ちゃん。真琴と出会って美汐ちゃんが救われて、
EDでは祐一と軽口叩き合う美汐ちゃんが見られる。それが一番最高でした。
香里といい美汐ちゃんといいなんなんですか?!
ところで、美汐ちゃんの話によれば、真琴たち妖狐の力によるものみたいだから、今回はあゆの奇跡は関係ないんだろうか、と。
【5周目】川澄舞ルート
佐祐理さん待ってた。愛してる
kanonの中で私が唯一、小説版を持っていてもともと大半の記憶があるルートです。
なんで昔の私は舞ルートが好きだったんだろうってずっと疑問だったんですけど、唯一ファンタジーっぽいルートだからなのかもしれませんし、佐祐理さんが出るからかもしれません。
戦闘シーンのBGM、私がすきなMOON.R(Keyの前身・Tacticsの作品)を思い出す不穏さでとても好きです。
さて、舞ルートのテキスト量には驚き。夜の校舎にいかないとそもそも出会えないし、他のヒロインと違ってルート以外ではまったく遭遇しないので、ここにきて新たなシーンがいっぱい登場して別ゲームみたいでした。
面白いのは、祐一のスタンスの違いです。他のルートと違って、祐一が努力家で謙虚で、頭で考えてちゃんと行動してたり試行錯誤してたりするんですよね…!笑。相手が先輩の女性二人だからだと思うですけど。
あの空気読めない読まない祐一が、名雪を舞に会わせないほうがいいと判断したり。
ワガママにワガママ返してむちゃくちゃなこと強制しているほうが多いはずの祐一が、舞やさゆりさんについては自分からピエロになったり役に立とうとしたり、怒ったり、良いところを知ってるのは自分たちだけなのだって役に立とうとしたりする。自分から役に立とうとして、側にいたら邪魔だよなって申し訳無さそうに言い出したり、ちょっと素直なんだよ、謙虚だし。まるで別のゲームだよ。
舞と舞ルート自体については、その魔物が舞の力自身であることは昔やってわかっていましたし、アリクイのぬいぐるみを夜中にもってきた佐祐理さんが怪我をして舞が祐一に自分に傷をつけてほしいと頼むのもわかっていました(PC版では18禁シーンのところ)。
でも、祐一を引き止めたくて、幼い日の舞は「魔物が本当に現れてくれたら」という望みをかなえてしまって、自分の手段がいつの間にか目的になって、なんのために魔物がいるのかもわからなくなってしまって、一人で自分自身と戦い続けていた…というところはなんかあまり記憶になくて、ゲームをやり直してよかったです。
超能力者だったことも記憶になかったので小説版になかったのかなあ?
最後に見ていた夢…。佐祐理さんと三人で家に住んでいて一緒に楽しく過ごしているという夢…。
他のKanonヒロインのルートが基本的に過去のトラウマや今そうであってほしかった姿に縛られているのに対して、このルートでは数年後の明るい未来の夢なんですよね。しかもEDを見るに、おそらくその一年後くらいには叶うっていう。
あらためて全体的に見ると、舞は不器用なだけで自分の信念はハッキリしている優しい人なのだという印象です。とくに佐祐理さんとの友情はすごかったです。とても佐祐理さんのことを大切にしていて大好きなのだとわかる。祐一抜きでなんです。そこがいい。Kanonなのに、祐一がいなくても二人の世界はあるんですよ…。
ちょっと印象的だったのは、真琴がついてきたときに真琴をなでなでしていたところです(直感的に人間じゃないとわかったのだろうか…?)。
佐祐理さんについて語りたすぎるので、佐祐理さんについては次項でまとめます。
【5.5周目】倉田佐祐理ルート
舞ルートクリア後、途中から分岐ですが、佐祐理さんの素敵なところはルート分岐前から色々ありました。
まず、公式で超絶美人であることがゲーム中でちゃんと書かれてるんですよね。クラスメイトや北川が噂するくらい。
二年の教室にやってきて祐一の掃除を手伝ってくれるモップの天使…!
ときどき舞抜きで祐一と相談するために祐一の教室にやってくる佐祐理さんがとても好きです。
食事にします?お風呂にします?みたいな冗談もノリノリで付き合ってくれたり、頭が良くて、実は運動神経もよくてゲームも上手で。
Kanonしていて一番会話が楽しいヒロインでした。
佐祐理さんは、舞も祐一さんも自己犠牲がすぎると言っていたけれども、その本人が一番自己犠牲なんですよね…。舞のために生徒会に従ったり…。でも権力振りかざしたり、自分の高い能力をひけらかしたりしない。本人はちょっと不出来な普通の女の子ですって言う。嘘だ。
舞ルートをクリアした後、途中で佐祐理さんに、なぜ呼び捨てにしないのかって祐一が訊く選択肢が出るのですが、そこでいきなり容量の都合で詰め込んだのかって感じの佐祐理さんの暗い過去を聞かされます。
本当は弟を甘やかしたかった。弟を死なせてしまった。佐祐理さんの後悔。
佐祐理さんが自分のことを私ではなく佐祐理と呼ぶのは、ブリっ子だからではなくて、自分をわたしだと思えないからだったのだ、と。客観的にしか捉えられないからだったのだ、と…。
すごい驚いたんですけど、これ聞いた時の祐一の独白、他のルートのときのあのクズ男ワガママ野郎祐一とはとても思えないんです。
軽い気持ちで踏み込んで佐祐理さんにこんなこと話させてしまった、自分が嫌になる、って。謙虚すぎて爆笑した。
とても良いのが、佐祐理ルートの舞なんですよね。
悲しい話をきいて泣きそうな顔をしていたり(本人のルートでは無表情やクールが基本のはずなのに)、二人を二人きりにするために不自然にダッシュしていったり、祐一にドストレートに佐祐理を助けてあげてって言ったり、舞ルートじゃなくて佐祐理ルートになったとたん、舞はとても親友想いでどこか動物っぽくて空気の読める子に感じるのです笑。さすが佐祐理さんのことになると他が見えなくなるだけある。
佐祐理さんと商店街デートする祐一。ゲーセンへつれていって、みんなが佐祐理さん親衛隊みたいになっちゃうほど佐祐理さんはゲームが上手くてびっくりだし、祐一は自分を低く言う佐祐理さんに一生懸命、魅力的ですごいってことをいっぱい褒めて自己肯定感を高めようとする。
判明する、佐祐理さんの左手の傷について…
弟が死んでしまって、自分も死のうとしたという…
失意のまま、近くの高校へ入学して、不器用に野犬に手を噛ませている舞をみて、とっさに自分のお弁当を差し出さずにはいられなかった佐祐理さん…
「この子を幸せにしてみたい」
「ひとは、ひとを幸せにして、幸せになれる、ということを」
舞を幸せにするということは、自分自身が幸せになるということだ
「相手に幸せを与えて、みんなで一緒に幸せになる」という目標に出会った。
そして、自分はそのまだ途中だから、祐一くんって呼べるようになるまで時間がかかるかもしれないから、「だから…もう少し待ってくださいね」という。完全に恋人エンドとかではないのだけど、でもなんかこう、個人的には全員の中で
Kanonとしてではなくて人間として、このルートが一番好きでした。
記憶の思い違い
あれって思ったのは佐祐理さんと舞の話なんですが、私の遠い記憶によると、小説版かなにかで、舞は佐祐理さんにテレビの見方について教えてもらったとかあったような…(つけっぱなしにするのではなくてみたいものだけみるのだとか)、あと、佐祐理さんは最初舞に近づいたのは偽善だったとかみたいな話があった気がするんですけど、今回プレイしたiPad版にはなかったので、ゲーム版じゃなくて小説版の内容だったのかなあ。
なんにせよ、今回の佐祐理さんのほうが良かったのでこれでよかったです。
再プレイした感想
これはやっぱり全ルートをやったり周回したりすると味や深みの出るゲームなんだなあと思いました。
昔やったときは多分、舞ルート以外はクリアしなかったのだと思います。興味がなかったのだと思います。
昔、「魔物ハンター舞」という同人アクションゲーがあって、そちらはいっぱい遊んだのを覚えているのですけど、ゲーム本編はあまりやり直ししなくて、佐佑理さんの出る舞ルートの小説版だけは何度も読み返した記憶があります。
名雪ルートだけ、6周目をやるならば、もう一度やり直してみたいなって思いました。
あゆルートは舞台裏としては必須だけど、でも、私は名雪ルートがすきだな。
キャラで好きなのは佐祐理さんですけど!
Kanonは今プレイするとちょっと物足りなく感じますけど、昔のことを思うと、大いに良きゲームだったなって思います。
あとBGMはすごくいいです。いまでもEDテーマはとてもすきです。
絵は…時代だよね!
今の時代だから特に感じること
佐祐理さんのルートなんですが、人を幸せにして自分も幸せになるっていうの、完全に、男の価値観だなって感じます。
だから18歳の佐祐理さんがそれを目指そうとするのはつらいし、そもそも小さい頃の佐祐理さんは、良き淑女・良き子供・良き姉・母代わりまでつとめた上、優秀であることも求められていたのに、でも淑女として出しゃばらないことを求められていた。つらい。
佐祐理さんは舞が幸せそうなら佐祐理さんも幸せなはずだからってアレ見てると誰もが思うと思うんですけど、でも、でも、さ…。今まで親に認められたくて頑張ってきた佐祐理さん、舞を幸せにしたら自分も幸せになれるって思ってがんばってる佐祐理さん、それは違うんだよきっと…。
舞が、とか、弟が、とか、そういうの関係なく、何を目標や言い訳にもせず、努力しなくたって、佐祐理さんは幸せに生きて良いのだって、私は思いました。
おしまい。